一般動詞と「s」とは?
6日目の「一般動詞と自動詞と他動詞」の続きとなります。
「主語」がある条件に合っている時には、「一般動詞」の語尾に「s」を付けるルールがあります。
その条件とは以下の2つです。
- 主語が三人称単数であること。
- 三人称単数とは何かを次章で詳しく学びます。
- 文章が現在形であること。
- 本サイトではまだ現在形しか学んでいなので、今は気にしなくて問題ありません。
ちなみに、上の2つの条件が合う際の「s」を「三人称単数現在形のs」といいます。
漢字8文字はかなり長い名前ですが、略して「三単現のs」と覚えておきましょう。
三人称単数とは?
三人称単数をしっかりと学ぶために、まずは三人称単数を2つに分けて解説します。
- 「三人称」とは何か?
- 三人称の「単数」とは何か?
- 「三人称単数」のまとめ
「三人称」とは?
三人称を学ぶためには、一人称、二人称、三人称のそれぞれの特徴を理解する必要があります。この3つの「人称」は何を意味しているのでしょうか?
- 一人称
- 「私」や「私たち」を指します。英語であれば「I」や「We」となります。
- 二人称
- 「あなた」や「あなたたち」を指します。英語であれば「You」となります。
- 三人称
- 「私」や「あなた」以外の第三者を指します。英語であれば「He」や「She」、「They」となります。
- なお、三人称は「私」や「あなた」以外を指し示すため、「He」や「She」や「They」以外の主語も三人称となります。例えば、「Mike」(マイク:人の名前)や「My father」(自分の父親)なども同じ三人称となります。
これで、まずは「三人称」が「He」「She」「They」などを指していることが理解できたと思います。次で三人称の「単数」について学びます。
三人称の「単数」とは?
前章で三人称が「He」「She」「They」であることを学びました。続いて「単数」はどの単語を指しているのかを学んでいきたいと思います。
- 単数:He(彼)、She(彼女)
- 複数:They(彼ら)
さすがにこれは簡単ですね。「He」(彼)と「She」(彼女)は一人ですから、単数となります。つまり、「三人称」で「単数」なのは「He」と「She」です。
ちなみに、「Mike」(マイク:人の名前)や「My father」も同じように三人称単数となります。
三人称単数のまとめ
「三人称単数」とは、主語が私やあなた以外の「三人称」であり、かつ「単数」であることを意味します。
ここまでで学んだ「一・二・三人称」と「単数・複数」を表にまとめました。
主語に応じて「s」が付く一般動詞
三人称単数の意味を学んだことで、「He」や「She」などの主語の時に一般動詞の語尾に「s」が付くのかがわかるかと思います。
では、三人称単数とそれ以外の主語の場合で例文を比べてみます。
例文 三人称単数以外 I eat breakfast. 私は朝食を食べる。 You takes a book. あなたは本を取る。 You like dog. あなたは犬が好きです。 They go to school. 彼らは学校に通う。 We study science. 私たちは科学を勉強する。 例文 三人称単数 He eats breakfast. 彼は朝食を食べる。 She takes a book. 彼女は本を取る。 It likes dog. それは犬が好きです。 My friend goes to school. 僕の友達は学校に通う。 He studies science. 彼は科学を勉強する。
例文から「三人称単数」以外はすべての「一般動詞」に「s」が付いていないのがわかるかと思います。そして、「三人称単数」に同じ文を置き換えると「一般動詞」の語尾に「s」が付きます。
ただし、一般動詞には単純に「s」を付け足すだけではない動詞も存在します。大きく分ける以下の3つのパターンがありますので、それぞれ具体的な一般動詞を使いながら学びます。
- 「es」が付く一般動詞
- 「ies」が付く一般動詞
- 単語のスペルが変わる(例外)
「es」が付く一般動詞
「一般動詞」の語尾に「es」が付く際の条件は2通りあります。
- 一般動詞の末尾が-s・-x・-sh・-ch・-zの場合
- 「wash」→「washes」:洗う
- 「finish」→「finishes」:終わる
- 動詞の末尾が〈子音字+o〉の場合
- 「go」→「goes」:行く
- 「do」→「does」:~する
子音字とは、a,i,u,e,o以外のアルファベットを指します。
「ies」が付く一般動詞
「一般動詞」の語尾に「ies」が付く際の条件は、「一般動詞」の語尾が子音字+yで終わる場合です。
- 「study」→「studies」:勉強する
- 「cry」→「cries」:泣く、叫ぶ
動詞のスペルが変わる(例外)
最後は条件がないため、例外となりますが、非常によく使う一般動詞のため、ぜひ覚えておきましょう。
「have」→「has」:持つ
この例外的な変わり方については、「have」だけですので、このまま覚えてしまいましょう。
中学1年生で習う一般動詞一覧
最後は中学1年生で学ぶすべての「一般動詞」を列挙しておきたいと思います。今すぐすべて覚える必要はありませんが、これらの基本的な「一般動詞」を覚えておくと、大概の日常英会話は話せるようになるので、ぜひ一つずつ実際に使って学びましょう。
- ask 頼む、たずねる
- come 来る
- cook 料理する
- cry 泣く、叫ぶ
- catch 捕まえる
- do する
- eat 食べる
- enjoy 楽しむ
- go 行く
- have 持っている
- help 助ける
- know 知る
- like 好き、好む
- live 住む、暮らす
- look 見る
- meet 会う
- open 開ける
- speak 話す
- work 働く、仕事する
- watch 見る、視聴する
- walk 歩く
- visit 訪れる
- use 使う
- tell 言う、伝える
- talk 話す
- take 持っていく、取る
- swim 泳ぐ
- study 勉強する
- stop 止まる、止める
- stand 立つ
- play ~する
- read 読む
- run 走る
- see 見る
- sit 座る
- sing 歌う
まとめ
一般動詞と「s」と三人称単数についてまとめます。
- 三人称単数とは、「私」「あなた」以外の第三者の単数。
- 三人称単数の一般動詞の語尾には「s」が付く。
- 「es」は「一般動詞」の語尾が–s・-x・-sh・-ch・-zもしくは〈子音字+o〉
- 「ies」は「一般動詞」の語尾が子音字+y
- 「have」は「has」になる例外的な一般動詞
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