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【世界の英語】インドの英語 Hinglish 10選

アーティクル

はじめに

インドは19世紀後半にイギリスの植民地となり、イギリスの文化そして英語がインド中に広がりました。また、元々インドは非常にたくさんの現地語(訛り)があるため、隣町の住人と話したくても言葉が通じないというような問題もしばしばあり、英語という共通語が急速に広まった要因の一つでしょう。

そんな歴史的な背景とインドの言語の文化的な背景から、インドの英語は少し変わった発展をしてきました。そして、今ではHinglishと呼ばれています。

未だに成長を止めない町そして人、空港から市内のISBT(バスターミナル)に降り立った瞬間、香辛料の香りと共に顔を覆う熱風、魅力たっぷりのインドでしか出会えないちょっと変わったユニークな英語10選をお伝えします。

  

My teacher is sitting on my head.

日本語の直訳すると「私の先生が私の頭の上に座ってる」です。

って頭の上に先生が座っちゃったら、首が痛くてたまりませんよね?!「先生、早くどいて!」と言いたくなります。

実はこれヒンディー語の口語の言いまわして「~が私の頭に座る」=「~が私をイラつかせる」という意味となります。

なので、インドでもし「Do you wanna sit on my head?」なんて言われたら要注意しましょう。

  

I belong to Delhi

日本語の直訳すると「私はデリーに所属している」です。

ん?デリーってあのインドの首都です。その首都に所属されてるってスポーツチームか何かでしょうか?

この英語の回答は、どこから来たの?「Where are you from」と聞いた際のインド人(デリー出身)の回答なんです。

普通、「Where are you from?」と聞いたら「I am from Tokyo」とか「I am from Japan」とか”From”を活用しますが、なぜかインドでは”belong”を使います。

  

I passed out of college

日本語の直訳すると「私は大学で気絶した」です。

「Pass out」は意識を失うとか気絶するというイディオムなので、これを友人から聞いたら心配になって「大丈夫?」って聞き返すことでしょう。

だけど、実は心配いりません。インドでは大学を卒業したこと(I graducated)をPass outで表わすからです。これちょっとびっくりしちゃうので、やめて欲しいインド英語ですよね。

とりあえず、大学で気絶したようでなくてよかったです。

  

Monkey cap

日本語の直訳すると「猿の帽子」です。

日本でも猿はよく見ますが、なかなか帽子をかぶってる猿は見たことないですよね?

って、実はこれインドではだいぶ意味が違います。インドは一般的に灼熱のイメージが強いのですが、首都のデリーなどインド北部の都市は冬はかなり寒くなります。

そして、そんなインドでも寒い地域の12月にはこのMonkey capを付けた人を見ることができます。じゃ、そのMonkey capは何なのかといいますと、なんと目出し帽のことなんですね。

Monkey capかぶっておいでって言われたら、みなさん猿じゃなくて目出し帽ですよ。

  

My daughter is convent-educated

日本語の直訳すると「自分の娘は修道院で学んだ」です。

インドでは、この言いまわしを結婚相手募集の広告で見ることができますが、必ずしも修道院で学んだわけではなく、英語が標準語の学校で学んだことを指します。

  

My neighbor is foreign-returned.

日本語の直訳すると「私の隣人は外国から帰国しました」です。

直訳の通り、ある人物が海外からインドに帰国した際に表す言葉です。インドでは学生が海外留学することが非常に人気があり、結婚相手を求める広告を出すときにもよく使われます

  

Where’s the nearest departmental store?

日本語の直訳すると「一番近いデパートはどこですか?」です。

日本だとデパートは色々ありますよね、高島屋や三越、伊勢丹なども有名です。が、インドの文化的背景にイギリスがあることを思い出してみてください。そう、イギリスのロンドンで有名なデパートといえば、やはり王室御用達のハロッズですよね。

そして、インド人、特にお金持ちの方に同じ質問をされたら、どこに案内すればいいかおわかりですよね?

   

Why This Kolaveri Di?

「Why This Kolaveri Di?」は2012年に上映されたタミル語によるサイコスリラー映画の曲です。「Why this」は英語ですが、「Kolaveri Di」はタミル語で「怒り」を表します。

英語とタミル語のちゃんぽんなので、最初は意味がわからないかもしれませんが、世界の映画館てもYoutubeでもヒットした曲なので、ぜひ聞いてみてください。

  

I am doing my graduation in London.

日本語の直訳すると「私はロンドンで卒業式をしているの」です。

これを聞いた瞬間、「おめでとう!卒業式の邪魔しちゃってごめんね」と言ってしまう方もいるのではないでしょうか?

実はインドではちょっと違って、Graduationを卒業式ではなく、大学の学部と同等とみなします。そのため、「I am doing my graduation in London」は「私はロンドンの大学に通ってるの」になります。Graduationを使うにはまだまだ先なんですけどね。

   

My friend is eating my brain.

日本語の直訳すると「友達が私の脳みそを食べてる」です。

直訳じゃなくても、ちょっとサイコホラーの映画の一幕を思わせるようなセリフですが、ご安心ください。

これもまたヒンディー英語の言いまわしの一つで、「My friend is eating my brain」とは「友達が弾丸トークしてくる、もしくは喋るのを止めてくれない」という意味なんです。

   

まとめ

インドの変わった英語たちはいかがでしたか?英語を知っている人ほど、「え、何この英語?」と驚かれたのではないかと思います。

そーいえば、インドの肯定する際と否定する際の首振り方もちょっと独特なんですよね。英語とは関係ないので、説明は省きますが、もし興味があればぜひ検索してみてください。

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