はじめに
イディオムは構成される個々の単語では意味がわからないことが多々ありますが、その単語の中でも「色」は世界共通で雰囲気や意味合いを感じ取れる単語ではないでしょうか?
今回は、そんな「色」に特化したイディオムを集めました。
世界で使われる英語の「色」はどんな意味合いとして理解されているのか?日本人の感覚との差、そして、それが英語圏の人の感覚を知る一つの近道だと思いますので、ぜひ学んでみましょう。
色別のイディオム
赤
赤といえば、やはり情熱の赤でしょう。だけど、赤は信号などにも使われていると通り、危険などを知らせる意味でも世界中で使われています。どんな赤色のイディオムがあるんでしょうか?
a red flag
「A red flag」とは、物事などが正常ではない、特に危険などがあることを意味します。
日本語でなら「危険信号」などと訳されます。例えば、公共交通機関や公道などで危険を察知した際に使われます。
Today, my commute train was delayed. I don’t know what was happen.
今日、自分の通勤電車が遅延したよ。何が起きたかわからない。
I saw news that the fallen rocks along the railroad raised a red flag for safety inspectors.
レール上に落石があって安全検査官が危険信号出したってニュースみたよ。
see red
「see red」とは、とても怒っていることを意味します。
日本語でなら、「怒り心頭」といったところでしょうか。スペインの有名な闘牛でも、牛は赤いマントを見て激怒するかのように突進していきます。
I heard you have new collogues, how is he?
新しい同僚が来たって聞いたけど、彼はどう?
I saw red when he took my project without asking me!
彼が俺の案件を何も聞かずに持って行ったから激怒したよ。
roll out the red carpet
「roll out the red carpet」とは、誰を丁重に歓迎し扱うことを意味します。
日本語でなら、「大歓迎」や「丁重にお迎えする」といったところでしょうか。Red carpetと言えば、王宮など王様やお妃様が通られる道を意味しますから、皇族でもお迎えするぐらいの大歓迎という意味と理解しましょう。
Did you know we have new CEO today.
今日、新しい社長がくるの知ってた?
I know. Ex-CEO is rolling out the read carpet.
知ってるよ。元社長が丁重にお迎えしようとしてるもん。
red eye
「red eye」とは、夜中のフライトを意味します。
日本語でも同じように夜間に出発するフライト、もしくは飛行中に夜をはさむフライトを指します。
飛行時間が10時間以上の場合には、飛行機の中で就寝する時間が設けられたりしますが、いつもとは違う環境で熟睡するのはなかなか難しいのは世界共通の悩みであり、夜間のフライトでどうしても熟睡できず目を真っ赤にしている人が多いことから、このイディオムは派生しています
How was the business trip?
出張はどうだった?
The meeting was OK, but my airplane was delayed so I had to catch red eye flight.
会議は良かったけど、僕の飛行機が遅延したせいで、深夜便を選ぶしかなかったよ。
red tape
「red tape」とは、煩雑だけど正式な決まり事を意味します。
日本語でなら、「お役所仕事」や「官僚的形式」などと訳されます。お分かりの通り、本来なら不必要とさえ思える煩雑な事務処理や官僚主義を軽蔑的に示します。
Can you give me back money I lent you before your business trip?
君の出張前に貸したお金返してくれる?
Oh, I know. But it takes ages for claims expense. We have too much red tape.
あぁ、分かってる。だけど、出張費用の精算がすごい時間がかかるんだ。もう必要ない手続き多すぎだよ。
in the red
「in the red」とは、収益が無いだけでなく、借金をしていることを意味します。
日本語でなら、まさに「赤字」と訳されます。収益面でマイナス、借金などになった場合に「赤」を使うのは世界共通の色の認識と言えます。
I heard when the economy declines, many people do gambling. But It should be vice versa, we should save more money.
経済の先行きが悪くなると、たくさんの人々が賭け事をするって聞いたけど、それは絶対に逆で、もっとお金を貯めないといけないよね。
Well, I fully agree with your idea. I have a friend who love gambling, and obviously they are in the red.
君の意見にはまさに同意だよ。賭け事が好きな人な友人がいるけれど、明らかに赤字だしね。
to go red
「to go red」とは、顔を赤らめるや赤くすることを意味します。
日本語でなら、まさに「赤面」と訳されます。
Did you see new collogues, she is so pretty.
新しい同僚見た?超かわいいね。
Oh, I knew. But I can’t talk to her yet. I always go red when I see her.
知ってるよ!だけど、まだ彼女と話してないよ。彼女を見ると赤面しちゃう。
catch red handed
「catch red handed」とは、誰か悪いこと、もしくは法に背くことしている最中に捕まえることを意味します。
日本語でなら、「現行犯逮捕」と訳されます。「赤」は危険を示すだけでなく、悪い行為などに対しても用いられます。日本語ではあまりピンとこない使い方です。
I just saw you came to the office by a police car, what’s happen?
ちょうど君がオフィスにパトカーで来たのを見たけれど、何があったの?
Oh, don’t get me wrong way! I saw a guy was stealing so I caught red handed and the police was appreciated so gave me a ride.
お、誤解しないでくれよ!盗みを働く男を見つけたから、その場で捕まえてやったのさ、そしたら警察が感謝して送ってくれたんだよ。
beet red
「beet red」とは、「to go red」とほぼ同じで顔を赤らめることを意味します。
Why your face turned beet red?
どうしてそんなに顔を赤くしたの?
To be honest, I mistakenly got into lady’s room just now.
実は、ちょうど今間違えて女性用のトレイに入っちゃって。
to see the red light
「to see the red light」とは、何かしらか危険に気付く、もしくは危険に怯えることを意味します。
日本語でなら、「危険を感じ取る」と訳されます。悪いこととはわかっていても、日常生活でついついしてしまったいる行為ってありますよね?例えば、喫煙もそうですが、夜更かしや過度の飲酒など、実際に赤信号を見るまでやり続けないようにしたいものです。
I can smell smoking, do you smoke?
タバコの臭いがするね、きみタバコ吸うの?
No, I don’t but my dad does, that’s why. And I have been telling him to stop smoking, but I think he won’t stop unless he sees the read light himself.
ううん、僕は吸わないけど、お父さんがね、だからかな。僕はずっとタバコをやめるように言ってるんだけど、彼自身が危険を感じ取らない限りは辞めないかなぁ。
青
気持ちの良い天気には青い空がつきものです。青い空、海、そして地球。とても良いイメージがありmすが、どんな青いイディオムがあるのでしょうか?
out of the blue
「out of the blue」とは、何かしらかの行動や情報がびっくりすること、予期しないことが起きたことを意味します。
日本語でなら、「突然に」や「不意に」と訳されます。また、日本語の「青天の霹靂」ととても似た意味です。どちらも予想外のことが起きた際に使われます。
I didn’t know our company’s performance is so good, I’ve just received a bonus.
僕らの会社かなり業績が良かったの知らなかったよ、ちょうど今ボーナスもらったよ。
Really!? it’s out of the blue! Where is mine?
本当?それは思いがけないね!僕のはどこ?
to be blue / feel blue
「to be blue」とは、悲しい気持ちや落ち込んでしまったことを意味します。
日本語でなら、「意気消沈」と訳されます。なぜ「青」が悲しイメージなのか?実はそれは、遠い昔のギリシャ神話からと言われています。宇宙や天候を支配する天空神として崇められたゼウスですが、悲しい時には雨が降ったと言われています。その雨が青となり、今のイディオムを形成しています。
Did you watch last night game? It was so exciting!
昨日の試合見た?すごい刺激的だったよ。
I was supposed to watch the game, but I felt so blue when I realized my TV is not working.
僕もその試合見るはずだったんだ、だけどテレビが壊れていることに気づいてとっても意気消沈したよ。
once in a blue moon
「once in a blue moon」とは、とても稀なこと、めったいにないことを意味します。
日本語でなら、「ごくたまに」と訳されます。ブルームーンはある種の満月ですが、様々な条件が揃ったとしても、ひと月で満月が2回ある時の2回目のみがブルームーンと言われており、非常に稀なことから、このイディオムが使われています。
I went to new café just next to our office. It was nice!
オフィスの隣の新しいカフェに行ってきたよ。とっても良かったよ。
I only go a café once in a blue moon, because we have free coffee at out office.
僕はカフェにいくことはめったいにないよ、だってオフィスにタダのコーヒーあるもん。
have the blues
「have the blues」とは、「to be blue」と似た意味で悲しい気持ちや落ち込んでしまったことを意味します。
では、この「have the blues」の「blues」も同じようにギリシャ神話から来たのかと思いきや、アメリカのブルース(Blues)という音楽から来ているという説、また青い色自体が生命力的に弱いイメージがあるからという説もあります。
It’s Friday’s night, shall we go your favorite bar tonight?
今日は金曜日の夜だよ、君のお気に入りのバーに行こうか?
Sorry, I quarreled with my girlfriend, leave me alone, I really have the blues today.
ごめん、俺彼女と口喧嘩しちゃって、一人にして、マジで今日はふさぎ込んでいるから。
緑
新緑の森の中を歩くのはとても気持ちがいいものです。森が新鮮な空気を運んできてくれます、そして、様々な緑が目に飛び込んできます。緑は安心させる色という印象ですが、さて世界にはどんな緑のイディオムがあるのでしょうか?
to be green with envy
「to be green with envy」とは、とても羨ましいこと、妬ましいことを意味します。
日本語でなら、「非常に羨ましい」と訳されます。「envy」は羨ましいや妬ましいという意味ですが、なぜ緑なのでしょうか?
諸説ありますが、シェイクスピアの「アントニーとクレオパトラ」の一説で「嫉妬とは緑色の病気」と書かれており、この一説がイディオムを作ったという説があります。んー、やはりなぜ緑なのか答えが見えませんね。
I brought new Japanese car.
僕、新しい日本車を買ったよ。
I love Japanese car very much! I am green with envy!!!
僕は日本車が大好きなんだ、とっっても羨ましいよ。
to have green fingers(thumb)
「to have green fingers」とは、ガーデニングなど園芸や植物の栽培が上手なことを意味します。
日本語でなら、「園芸上手」と訳されます。直訳すると「緑の指を持つ」とまったく意味不明ですが、「green」を植物などの緑から例えており、その植物を上手に扱える指先やテクニックを指しています。
ちなみに、「fingers」の代わりに「thumb」(親指)でも同じ意味となります。
Do you have a garden at your home?
君の家には庭があるの?
My garden is lovely. My mother has very green fingers.
僕の家の庭は愛らしいよ。母がとっても園芸上手だからね。
the green light
「the green light」とは、ルールなどで止められていた作業や行動などが許可されることを意味します。
日本語でなら、「許可する」や「承認する」と訳されます。世界中で使われている信号機も車が進んでいいのは「緑」ですからね。
Have you resumed the suspended project by the management?
経営陣に中断されたプロジェクトは再開したのかな?
No, they have not given us the green light yet.
ううん、まだ彼らは許可は出してないよ。
黄
黄色は幸せの色とも言われますが、同時に信号機にも使われている通り、注意を即す色でもあります。
yellow-bellied
「yellow-bellied」とは、物事に対して非常に憶病な人、もしくは憶病に見える人を意味します。
日本語でなら、「腰抜け野郎」と訳されます。基本的に相手を蔑む、侮辱する言葉なので、実際に使わないことを強くお勧めします。
How was the amusement park yesterday?
昨日の遊園地はどうだった?
Well, it was OK, but I was too scared to get on the roller-coaster, so I was called yellow-bellied.
まあ、大丈夫だったけど、ローラーコースターが怖すぎて、腰抜け野郎って言われちゃったよ。
don’t eat yellow snow
「don’t eat yellow snow」とは、明らかに悪い選択や馬鹿なことをしないように注意することを意味します。
日本語でなら、「馬鹿なことするなよ」と訳されます。
この「don’t eat yellow snow」は直訳すると「黄色い雪は食べるなよ」と訳されます。「黄色い雪」なんてかき氷でもない限り食べないですよね?ただここで言う「黄色い雪」はなんと人もしくは動物がおしっこをして黄色くなった雪を意味します。
降り積もった真っ白な雪はとても綺麗ですが、黄色く染まった道端の雪はおしっこの印です。口に入れるなんてとんでもありませんし、手で触るのも避けたほうがよさそうですね。
If you do an illegal gambling, it is obvious that you will lose everything! Don’t eat yellow snow!
もし違法な賭博とかやれば、明らかにすべてを失うよ。馬鹿なことしちゃダメだよ。
Of course, I won’t but just blackjack with my friends is OK?
もちろん!しないよ、だけど、友達とブラックジャックはいいでしょ?
黒
日が落ちた後の漆黒の暗闇もあれば、悪事や悪だくみを黒で表現することもあります。
To be black and blue
「to be black and blue」とは、人や体の一部もしくは全体があざだらけになることを意味します。
日本語でなら、「あざだらけ」と訳します。怪我をした際に、肌の色がどす黒くなったり、真っ青になったりするところからこのイディオムは形成されています。
What’s happen to your face!?
君の顔、何があったの?
It was the first time to try a mountain bike… I thought it’s a piece of cake, but it wasn’t. I am black and blue after it.
マウンテンバイクを試すのは初めてだったんだ、すっごい簡単だと思ったんだけど、違ったよ。終わった後はあざだらけになったよ。
to be the black sheep
「to be the black sheep」とは、特定グループ内における奇妙なメンバーもしくは評判の悪いメンバーを意味します。主にそのグループは家族として捉えられます。
日本語でなら、「変わり者」と訳されます。
本来、羊の毛は白く染色しやすいものですが、黒い毛は他の色に染色できないこと、そして黒い羊自体が群れの中で目立つことからこのイディオムは形成されています。
I have 2 younger sisters. Do you have any brothers or sisters?
僕は2人妹がいるよ。君は兄弟はいるの?
I have one older brother. But he left very long time ago, he was black sheep of the family.
僕は一人兄がいるよ。だけど、ずっと前に出ていったんだ、彼は家族の中でもかなり変わり者だったよ。
black out
「black out」とは、何かのショックなどで記憶を失う、一時的に意識を失うことを意味します。
日本語でなら、「気絶」すると訳します。
ただ、「Black out」自体には他にも停電をして真っ暗になったことを意味することがありますから、前後の文章も鑑みて意味を理解してください。
How was a health check yesterday?
昨日の健康診断はどうだった?
I don’t remember, I always black out at the sight of blood.
覚えてないよ、俺いつも血見ちゃうと気絶しちゃうんだ。
black and white
「black and white」とは、とてもわかりやすいこと、もしくは明確になっていることを意味します。
日本語でなら、「白黒はっきりしている」と訳されます。
日本語に直訳してしまうと、「黒と白」という意味となりますが、イディオムとしては白と黒のように明確に違いがわかることを意味します。
We received a complaint from our client due to unclear in our agreement.
合意書では明確じゃない点について、クライアントから文句が来ているよ。
This is good to have new agreement in black and white.
新しい合意書で明確にしたほうがいいね。
白
白と言えば、汚れのない純白、真実や穢れのないことを想像します。
raise a white flag
「raise a white flag」とは、争いなどで負けを認めること他者に対して伝えることを意味します。
日本語でなら、「白旗を上げる」でもよく使われていますね。
日本語でも馴染みのある「raise a white flag」の語源は、西暦25年頃のローマ帝国で始まった言われています。その後、日本にも伝えられ世界的に「白い旗」が紛争相手や主に他社に負けを認めて降伏する意味として定着しました。近年では、戦時国際法でも明確に白い旗が停戦交渉や降伏の意味合いとして明記されています。
Did you succeed to buy new PlayStation?
新しいプレーステーションを買うのには成功したかい?
No, I went to more than 10 shops, and called everywhere, but I couldn’t so I raised a white flag.
ううん、10店舗以上のお店にも行ったし、そこら中に電話したけれど、買えなかったよ。もう降参だね。
As white as a sheet
「as white as a sheet」とは、誰かしらかが非常に恐怖や不安を感じていることを意味します。
日本語でなら、「真っ青な」や「血の気が引いた」と訳されます。英語のイディオムでは、洗い立ての白いシーツの色を顔の色と合わせることで、その人が恐怖や不安で顔色を変えていることを示しています。
What’s happen? You are as white as a sheet!
どうしたの?顔面蒼白だよ!
I saw my ex-girlfriend in the hallway. She joined this company!?
以前の恋人を廊下で見たんだ…彼女この会社入ったのかな!?
white elephant
「white elephant」とは、役に立たない物や使ってなくて邪魔な物を意味します。
日本語でなら、「持て余している」や「無用の産物」と訳されます。
なぜ可愛い白い象が無用の産物などと訳されてしまうのでしょうか?実は、このイディオムは実際にタイの王様があまり好きではなかった家臣が不快な発言をしたため、維持費が非常にかかる白象を敢えて贈呈をして、その家臣が高い維持費のために経済的に困窮するように差し向けたお話からきています。
高い贈り物をもらった際には、本当に善意なのかどうか確認したほうがよさそうですね。
I heard you received a prize from the company because of your great performance!
会社から君の業績が非常に良かったから、表彰されたって聞いたよ。
Yes, thanks… I like the company’s recognition, but I don’t need an encyclopedia, it’s a white elephant for me. Do you want?
あぁ、ありがとう。会社が認めてくれることは有難いけど、百科事典は必要ないよ、僕には無用の産物だね。君、欲しい?
whitewash
「whitewash」とは、失敗や間違った行いを隠したり誤魔化したりすることを意味します。
日本語でなら、「誤魔化す」や「うわべを飾る」と訳されます。
このイディオムは、何か汚れた物や事象を真っ白に洗って元に戻そうとしているところから来ています。
I heard your project has a critical issue. Are you aware of?
君のプロジェクトで重大な問題があるって聞いたけど、君知ってる?
Yes! My collogues is accused of trying to whitewash his mistake.
うん、同僚が自分のミスを誤魔化そうとして訴えられてるよ。
「whitewash」は「誤魔化す」など日常でも使えるイディオムですが、実はもう一つのちょっと人種差別的な意味があります。それは、「white」を白人と想定して、「白人化する」や「白人を喜ばせる、媚びる」です。
そのため、使う際には相手や状況など考慮しましょう。
white as a ghost
「white as a ghost」とは、誰かが恐怖や痛みもしくはショックから顔が青白くなっていることを意味します。
日本語でなら、「顔面蒼白」や「青ざめた」と訳されます。
「as white as a sheet」と似た意味のイディオムです。「ghost」は日本語でならお化けですが、海外のお化けは日本と異なり真っ白なお化けが連想されるので、このイディオムも真っ白なお化けから連想されています。
Did you watched the movie which I recommeded you before?
この前お勧めした映画は見たかい?
Oh, Yes. I thought it was more funny movie, but it was scary and I was white as a ghost.
あぁ、うん。陽気な映画だと思っていたのに、怖かったよ、俺真っ青になちゃったもん。
White collar
「white collar」とは、オフィスなどで行う事務作業や肉体労働の対義語として意味します。
日本語でなら、「事務職」や「オフィスワーカー」と訳されます。
「white collar」の対義語は「blue-collar」肉体労働者ですが、正直あまり他の人に対して職業を聞く際に使う言葉ではないので、使用時には考慮してください。
I feel bit pain on my back because I have been working all day with my desk today.
今日は1日中ずっと机で仕事していたらか、ちょっと腰が痛いよ。
Be careful, that’s typical sick for white-collar.
気を付けなよ、それは事務職の典型的な病気だよ。
white lie
「white lie」とは、誰か自分以外の第三者を守るためのウソや虚言を意味します。
日本語でなら、「罪のないウソ」や悪意がないことから軽いウソという意味で「たわいないウソ」や「形ばかりのお世辞」などと訳されます。
やはり、白は無実や潔白をイメージする色なので、本来は悪いイメージのあるウソという「lie」という単語ですら、良いイメージに変換されてしまっています。
I have an invitation from Gorge. I heard you have been? How was it?
ジョージから招待を受けたよ。君行ったことあるよね?どうだった?
Don’t go, I told him that his cooking was delicious, which was actually a white lie.
行くな!僕は彼に食事が美味しかったと言ったけど、実は形ばかりのお世辞だからね。
ピンク
可愛いイメージのピンクは幸せや楽しいイメージが頭に浮かびます。
to see pink elephants
「to see pink elephants」とは、本人だけが見える幻影を意味しますが、主にアルコールや麻薬などによって起きる幻覚症状を意味します。
日本語でなら、「幻覚」と訳されます。
現実には存在しないピンクの象が見えること状態をアルコールによる酩酊状態や麻薬による中毒症状として指し示しています。
I met a guy in our favorite bar last night. He was so drunk. Do you know him?
昨日僕たちの行きつけのバーで男にあったよ。彼すっごい酔っぱらっていたよ。君は知ってる?
Don’t talk to him, no one believes him because he is always seeing pink elephants.
彼とは話さないほうがいいよ、彼は幻覚見えてるから誰も彼のこと信じてないからね。
tickled pink
「tickled pink」とは、誰かがとても幸せになった、非常に喜んだことを意味します。
日本語でなら、「大喜びした」と訳されます。
「tickle」自体は誰かをくすぐる、もしくは面白がらせるという意味がありますが、そこにピンクが加わることで、喜びを表しています。
How was your mother birthday party yesterday?
昨日の君のお母さんの誕生日パーティーはどうだった?
My mom was tickled pink when I brought roses home for her.
僕がバラを家に持って行ったら大喜びしてくれたよ。
pink alip
「pink alip」とは、会社など従業員に解雇を伝えることを意味します。
日本語でなら、「解雇通告」と訳されます。
幸せなイメージが強いピンクですが、目立つ色という意味で会社が従業員に対して解雇通告をする際にピンクの紙で伝えたのが始まりと言われています。確かに雑然とした机の上で、ピンクは目立ちますからね。
I heard there will be the layoff due to worsening business performance.
業績悪化のために解雇するって聞いたよ。
That’s why… I heard the company just gave my colleagues pink slip last week.
そうだったのか…会社がちょうど先週同僚を解雇するって聞いたよ。
銀
銀は高価な貴金属としてイメージがあります。
born with a silver spoon in one’s mouth
「born with a silver spoon in one’s mouth」とは、とても裕福な家族の下に生まれることを意味します。
日本語でなら、「裕福な家庭に生まれる」や「良い家柄」とも訳されます。
このイディオムは直訳すると、銀のスプーンを口にくわえて産まれてくるとなりますが、実際に銀のスプーンをくわえて産まれてくるわけではありません。18世紀ごろ、人々は自分のスプーンを今の財布や携帯電話のように持ち歩くのが普通でした。そして、比較的裕福な職人などが作業で汚れた手を見て、逃亡した奴隷などと勘違いされないため、このスプーンは現代のパスポートや運転免許証の代わりとなっていたと言われます。
My collogues, Kate just quite her job today, and she said she won’t find next job. I wonder how she survive.
今日僕の同僚のケイトが仕事を辞めたよ、彼女は次の仕事は探さないって言っていたけど、これからどうするんだろ?
You didn’t know her? She does not need to work at all because she was born with a silver spoon in her mouth. She has 5 her own apartments.
君彼女のこと知らないの?彼女は働く必要ないんだと、とても裕福な家庭の出だからね。彼女マンションを5つ持ってるよ。
the silver screen
「the silver scree」とは、映画館を意味します。
日本語でなら、「映画館」ですが、「銀幕」とも昔なら訳されます。そして、この「銀幕」自体はイディオムから来ていると言われています。
You look so happy, any special plan tonight?
君、なんか嬉しそうだね、今夜何か予定あるの?
I am so happy to watch the movie on the silver screen!
映画館に映画を見に行くからとても楽しみなんだ。
on a silver plate/platter
「on a silver plate」とは、価値あるモノを何の苦労や努力もせずに得られることを意味します。
日本語でなら、「楽々と」や「なんの苦労もせずに」と訳されます。
まるで豪華なフルコースデイナーに出てくる食事のように、価値あるものが目の前に銀のお皿の上に置かれて出てくる様を表しています。もちろん、何も苦労せずにそんな豪華なデイナーを楽しめたら気分最高ですよね。
I just saw new colleagues, he looks so cool!
新しい同僚をさっき見たよ、すっごいカッコイイね。
Yes, I envy him. He is good looking so I am sure he gets everything on a silver plate.
ああ、羨ましいよね。彼カッコイイからさ、絶対彼は何の苦労もなくすべて得るんだろうね。
金
金と言えば、やはり貴金属としての価値が高いイメージです。富を象徴する金はどんなイディオムがあるのでしょうか?
golden opportunity
「golden opportunity」とは、完璧な機運、チャンスを意味します。
日本語でなら、「絶好の機会(チャンス)」と訳されます。
貴重な金ならではのイディオムですね。
I am worried my stocks because the economy is getting worse.
経済がどんどん悪くなるから僕の株が心配だよ。
Oh, that’s also a golden opportunity to buy more!
お、それはもっと買う絶好の機会でもあるよ。
golden handshake
「golden handshake」とは、会社を解雇もしくは(早期)退職した際に受け取る退職金のことを意味します。
日本語でなら、「(早期)退職金」と訳されます。
実は日本の退職金制度はアメリカや海外では一般的ではありません。そのため、本来の「Golden handshake」はどちらかというと、会社の幹部や希望退職者が受け取る比較的大きな額の退職金を指します。
There was limited voluntary retirement program last week.
先週まで希望退職プログラムがあったよ。
That’s why! My collogues send me a photo with nice new brand car. He got a golden handshake!
そうだったんだ!僕の同僚がいい感じの新車の写真送って来たんだ。彼は退職金をもらったんだね!
golden boy
「Golden boy」とは、ある特定の分野で特質した技術・技能があることを意味します。一般的にはスポーツの分野で使われます。
日本語でなら、「人気者」や「成功者」と訳します。
やはり、金色は最も優れた人に対して使われる色のようです。「Golden boy」は直訳すると金色の男の子ですが、ある特定の分野で特出した、成功した人を称える意味で使われます。
I watched football championship match last nice!
昨晩、サッカーのチャンピンリーグを見たよ。
Oh, me too! England ace striker scored the opening goal! He is the golden boy!
うん、僕も!イギリスのエースストライカーが先制ゴール決めていたね、彼は人気者だよ。
まとめ
色の単語を使ったイディオムはいかがでしたか?
広い世界でも色へのイメージはある程度の共通点があったことがわかったかと思います。反対に文化の違いからまったく異なる色へのイメージも新発見できたのではないかと思います。
今回は少数派の色のイディオムは省かせてもらったので、また次の機会にもっとたくさんの色の単語を使ったイディオムを紹介したいと思います。
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