現在、基礎英文法は11日目「be動詞の疑問文」まで用意されています。

【British English】最低限知らないと恥をかくカジュアルスラング

スラング

はじめに

大英帝国イギリス、ヨーロッパの北西部に位置する島国です。世界的な金融街としても有名な首都ロンドンはオフィスビルだけでなく、歴史的な建造物や観光スポット・美術館や博物館の宝庫です。

ピカデリーサーカスやリージェントストリートの中心街のような煌びやかな一面も好きですが、ちょっと路地に入ったパブやお昼時には大繁盛するストリートフード、ヨーロッパとは思えない大規模な中華街など魅力がたっぷりです。

そんなイギリスは英語が母国語(実はイギリスには6つの母国語があり、4つの公用語があります)である国の一つであり、アメリカ英語と肩を並べる英語国家です。

今回はそんなイギリスの最低限知っておかないと会話についていけなくなるカジュアルな英語スラングをお送りします。

※ちなみに、「イギリス」と便宜上使っていますが、正確には「イギリス」の中のイングランド(England)のスラングとなります。

    

スラング

今回はイギリスで最低限知っておくべきスラングを21個に厳選してみました。庶民の間で頻繁に使われているスラング、そしてアメリカ英語と異なる意味を持つスラングです。

   

Roadman

「Roadman」は、日本語に直訳すると道路工事の作業員ですが、イギリスのスラングでは地元を隈なく知り尽くした有名な10代の男の子という意味となります。

近所で開かれるイベントやパーティーにも引っ張りだこ、一目置かれた存在です。しかし、必ずしも良い意味で有名というわけでもなく、「Roadman」には地元の不良少年という意味もあります。

ま、10代で近所でも有名な子と言われたら、良い噂とりも悪い噂のほうが多いのは万国共通なのかもしれません。

マナブ
マナブ

Is James coming our tonight party?

ジェームスは今夜のパーティーはくるの?

マイク
マイク

Of course he is man, James is a roadman!

もちろん、やつも男さ。ジェームスは不良だからな!

   

Chuffed

「Chuff」は、日本語に直訳すると蒸気機関車のシュシュッポッポの音を意味しますが、イギリスのスラングでは、非常に嬉しいとか満足した意味となります。

「happy」や「pleased」と同義語

マナブ
マナブ

Happy birthday, Mike! Here is a present for you!

マイク、誕生日おめでとう!さ、君へのプレゼントだよ。

マイク
マイク

Thank you Manabu! I’m absolutely chuffed with my birthday present. Thanks!

ありがとうマナブ!僕は誕生日プレゼントに大満足だよ、ありがとう。

         

Knackered

「Knackered」とは、日本語に直訳すると廃馬解体業者です。イギリスのスラングでは、とても疲れた人を意味します。

この英単語自体かなり古いのですが、特定の地域で農場や公道から老いたもしくは死亡した動物の死骸の撤去から処分までを行っている作業者を指します。おそらく、老いた動物を殺処分するという精神的にも肉体的にも辛い仕事をしてヘトヘトに疲れ切った人を表しているのでしょう。

マナブ
マナブ

Oh, what’s wrong with you?

あれ、何かあったの?

マイク
マイク

I was studying whole night! I’m totally knackered.

一晩中勉強していたよ。もうクタクタだよ。

     

Northerner

「Northerner」とは、日本語に直訳すると北国の人です。イギリスのスラングでは、首都ロンドンの周囲を繋ぐ環状高速道路M25よりも外に住んでいる人を意味します。

「Northerner」は北を表しますが、方向よりもロンドン以外から来ている、もしくは出身であることを強調する際に用います。

マナブ
マナブ

I have never seen him before. Did you know?

僕は彼を見たことがないよ。知ってる?

マイク
マイク

Oh, he recently joined. I think he’s a Northerner.

あぁ、彼は最近入ったんだよ。確かロンドンからじゃないよ。

     

Bants

「Bants」とは「Banter」の略語で、日本語に直訳すると冗談や悪意のないひやかしを意味します。イギリスのスラングでもほぼ同じ意味を表します。

何かしらか面白うそうなこと、特に悪意も意味もないけれど、楽しそうだからしてみたっと軽いノリの際に用いられます。

マナブ
マナブ

Why are you going to jump in the swimming pool? It is the winter.

なんでスイミングプールに飛び込もうとしているの?冬だよ。

マイク
マイク

I thought I should jump for the bants!

飛び込んだら面白いかなって思って

   

Cheeky

「Cheeky」とは、日本語に直訳すると生意気という意味になります。イギリスのスラングでも、少し態度が悪いとか失礼な態度をする人という意味となりますが、まったく悪意はない形で使われる傾向が強いです。

意訳するとすれば、憎めない可愛さや生意気さといった感じです。実際、「Cheeky」という単語自体もイギリスやニュージーランド、オーストラリアのお店の名前に多用されており、日常生活において愛らしい意味で浸透しています。

ちなみに、ロンドンには「Nando’s」というグリルチキンのチェーン店があります。基本的に外食が割高なロンドンで、リーズナブルな値段にしては美味しいし、庶民の味方のようなレストランですが、そのお店をみんなで「Cheeky Nando’s」と言っていたのを思い出しました。

マナブ
マナブ

Did you just eat the last piece of pizza? That was a bit cheeky!

今、最後のピザ食べちゃった? 生意気だなぁ。

マイク
マイク

Oh, sorry. I can order another one. But you said you treat me today, didn’t you?

あぁ、ごめん。もう1枚注文するよ!だけど、今日は君の奢りだよね?

また、「Cheeky」を飲食に対して使うことで、何かしらかの理由で本来であれば食べたり飲んだりしてはいけない、良くないことを意味します。

マナブ
マナブ

it’s almost midnight, but I couldn’t stop buying Mac N Cheese and strawberry milk shake.

もう深夜だけど、マカロニチーズとストロベリーミルクシェイクを買わずにはいられなかったよ。

マイク
マイク

Oh, everything is cheeky food! Let’s eat!

おお、これダメや食べ物じゃん!よし、食べよう!

     

Fag

「Fag」とは、日本語に直訳すると件名という意味です。もちろん、「Feg」はスラングではまったく異なる意味を持っていますが、アメリカとイギリスの国によっても異なる面倒なスラングの一つです。

アメリカ英語のスラングで「Fag」とはゲイなど同性愛者を指します。それに対して、イギリス英語のスラングではタバコを意味します。

そのため、「Fag」については使う場所というか、国を気を付けたほうがよさそうです。

マナブ
マナブ

Where is James?

ジェームスはどこ?

マイク
マイク

He just went outside for a fag.

タバコ吸いに今ちょうど外に行ったよ。

    

Looking criss

「Looking criss」とは、日本語に直訳するのは難しいのですが、イギリスのスラングでは見た目がかっこいい、おしゃれという意味です。

マナブ
マナブ

Did you just see James?

ちょうどジェームス見た?

マイク
マイク

Yes, I saw him and was looking criss! I guess he just came out of the hairdressers.

うん、見たよ。なんかおしゃれだったね。きっと美容院からちょうど帰って来たんだじゃないかな。

    

Cuppa

「Cuppa」は、英語の「cup of…」の略語です。そして、イギリスで「cup of….」といえば、やはり紅茶です。

アフタヌーンティーを優雅に楽しむイギリスでは、「a cup of tea」なんて言う必要はありません、「Cuppa」だけで通じてしまいます。ただ、もちろん紅茶以外のコーヒーなども飲みますから、その時には「Cuppa coffee」と紅茶ではないことをちゃんと伝えましょう。

マナブ
マナブ

Would you like a cuppa?

紅茶でもどう?

マイク
マイク

I’d love one.

ぜひお願いします。

    

Bum

「Bum」とは、日本語に直訳するのは難しいのですが、このスラングもまたアメリカとイギリスでまったく異なった意味を持ちます。

アメリカ英語のスラングで「Bum」とは住居がなくあてもなく放浪するホームレスを指します。それに対して、イギリス英語のスラングではお尻を示すこともありますが、誰かの持ち物をタダで使うことも意味します。

「Borrow」借りると似た意味合いはありますが、残念ながら戻ってくることはまずないでしょう。

マナブ
マナブ

How did you get here?

どうやってここまで来たの?

マイク
マイク

I bummed a ride with James.

ジェームスと相乗りしてきたよ(タダで)。

   

Mate

「Mate」とは、日本語に直訳すると相棒や仕事仲間という意味です。イギリスのスラングでは、親しみを込めて友人という意味もありますが、特に男性同士で街中やバーなどで知り合った人に対しても使われます。

マナブ
マナブ

What are you planning for this weekend?

今週末は何か予定あるの?

マイク
マイク

Well, just hanging out with some of my mates.

えーっと、何人か友達を遊ぶつもりだよ。

   

Ledge

「Ledge」とは、「legend」の略語となり、日本語に直訳すると伝説という意味です。イギリスのスラングでは、とても素晴らしいことを成し遂げた際に用いられます。

また、「Ledge」はただ単に有名人に対して使われるのではなく、親しい友人や家族が何かしらか素晴らしいことを成し遂げた際に付かれます。

マナブ
マナブ

I have completed all summer homework!

夏休みの宿題もう終わらせたよ!

マイク
マイク

What a ledge! May I have a look?

それは素晴らしい!ちょっと見せて?

    

Gutted


The original meaning of “gut” is to remove the insides of an animal before eating it (gutting a fish, for example). It also has the meaning of being bitterly disappointed about something.

“I was gutted when I failed the exam.”

Sherbets


In Britain, “sherbet” is a word for a fizzy sweet or sweet powder. However, inviting someone to go to the pub for a few sherbets is not an invitation to eat sweets, but an invitation to drink a few beers. It is possible that this comes from the fizzy, frothy top on beers.

“Do you fancy a few sherbets after work tonight?”

Asking someone if they “fancy” something is a way of asking if they would like it.

Trollied


A “trolly” is the word the British use for a shopping cart. However, when the noun “trolly” is turned into the adjective “trollied,” it is used to describe someone as being drunk.

“I had a few too many sherbets last night, mate. I was trollied.”

Narky


Narky is another word for moody or bad-tempered.

“She won’t speak to me. She’s been narky with me all day.”

Fluke

「Cheeky」とは、日本語に直訳すると生意気という意味になります。イギリスのスラングでも、
A “fluke” is something caused by chance or luck. Something can also be described as being “flukey,” meaning that it is particularly lucky or coincidental.

“I hit the bullseye (the red target on a darts board)!”
“That was a total fluke! You wouldn’t be able to do it again.”

“I won 10 pounds on the lotto again!”
“That is so flukey!”

Arsed


“Can’t be arsed” is a less polite version of “Can’t be bothered.” It is used to express that someone really does not want to or has not got the energy to do a particular thing.

“Would you like go out today?”
“Can’t be arsed. It’s Sunday. I’m not getting out of bed.”

Gagging

「Gagging」とは、日本語に直訳すると吐き気という意味になります。イギリスのスラングでは、喉から手が出るほど何かを欲しい、欲求していることを意味します。

マナブ
マナブ

I’m gagging for a Coca-cola.

コーラが飲み宅で仕方ないよ。

マイク
マイク

Aha, you must be addicted!

あらー、中毒じゃね?

    

Cracking

「Cracking」とは、日本語に直訳すると砕けるや割れるという意味になります。イギリスのスラングでは、何事かがうまくできた、素晴らしいということを意味します。

マナブ
マナブ

How was the dinner yesterday with your boss?

昨晩の上司との夕食はどうだった?

マイク
マイク

That was a cracking dinner. Compliments to the chef!

ものすごく素晴らしい夕食だったよ。シェフは称賛に値するね。

    

Bloody

「Bloody」とは、日本語に直訳すると血まみれという意味になります。イギリスのスラングでは語気を強めたり、何かしらかを煽ることを意味します。

マナブ
マナブ

Ow, bloodly hell!

なんてこった!

マイク
マイク

What’s happening?

どーしたの?

マナブ
マナブ

I forgot to bring my homework! I have done perfectly.

宿題忘れちゃったよ。完璧に終わらせていたのに。

日本語の直訳通り、アメリカ人には「Bloody」は血まみれと思われてしまうので、話し相手がアメリカ人かイギリス人かを見定めてから使ったほうがよいでしょう。

    

まとめ

イギリスのBritish English 最低限知らないと恥をかくカジュアルスラングはいかがでしたか?

日本の英語がどちらかというとアメリカ英語の影響が強いため、英語をご存知の方でも「あれ?」と思われた方もいたかと思います。

日常会話のスラングがわからなくて恥をかくのも嫌ですが、アメリカ英語で勘違いするのはもっと恥ずかしいことになるかもしれませんから、イギリスの英語について少しでも参考になればこれ幸いです。

   

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