はじめに
世界的な金融センターを有する国しても有名なシンガポール。1965年にイギリスの植民地から独立を果たしたこの国では、イギリスの植民地の影響だけでなく、教育熱心な国民性から国際人が多数を占めます。
その証拠として、シンガポールでは2言語を習得することを義務としており、最低でもバイリンガル(2言語)、大抵はトリリンガル(3言語)です。
そんなシンガポールには「Singlish」という言語があるのはご存知でしょうか?「English」と「Singpore」をくっつけた造語ですが、ここシンガポールでは「Singlish」が日常の中に溢れています。
「Singlish」は基本は英語ですが、英語以外にもマレー語、中国語、タミル語(南インドの言語)などから影響を多く受けていると言われています。
今回はそんな「Singlish」について、シンガポールでしか出会えないちょっと変わったユニークな英語10選をお伝えします。
Sian (see-anne)
「Sian」とは、つまらないとか面倒という意味です。
例文 Teacher ask us to memorize all history we lean today. Sian! 先生が今日習った歴史についてすべて暗記しろと言ってきた。面倒くさ!
Can liao
「Can lian」とは、何事かすでに完了していることを意味します。
例文
I have fixed your computer this morning, Now can liao!
Kiasu (kee-ah-soo)
「Kiasu」とは、利己的で悪いマナーで他人よりも有利になろうとする意味です。
例文 Those kaisuold ladies pushed through the crowed for getting free goods. あのわがまなおばさんたちは人込みを押し抜けて無料グッズを得ようとしている。
Shiok (she-oak)
「Shiok」とは、食事などが美味しい、もしくは何事か良いことを意味します。
例文 This Japanese steak is so juicy, so shiok! この日本のステーキはすごいジューシーだよ、旨いね!
Jialat!
「Jialat」とは、人物や状態や環境などが何かしらか悪いことを意味します。
例文 The final exam at high school yesterday was damn jialat! 昨日の高校であった最終試験は最悪だったよ。
Merlion
「Merlion」とは、シンガポールで有名な上半身がライオン、下半身が魚の象ですが、Singlishではまさにあの像のように吐くことを意味します。
例文 He drunk too much! that's why he Merlion. 彼が飲みすぎだよ、だから吐くんだよ。
Chope
「Chope」とは、席や場所などを予約することを意味します。
例文 Let's chope this table! このテーブルを取っておこうよ。
Can
「Can」とは、「~できる」というのが普通の英語ですが、Singlishでは「Can」だけで何かしらか聞かれていることができる、もしくは相手に許可する意味となります。
例文 A: Can you go to the office today? B: Can lah, no worries!
Can or not?
先ほどの「Can」と同じ意味で使いますが、「Can or not?」にすることで「できる?できない?」というシンプルな質問の意味になります。
例文 Dinner at 6? Can or not? 夕食6時でどう?来れる来れない?
Come I clap for you
「Come I clap for you」とは、ある人物が成し遂げたことに対して、賛同できないため皮肉を込めて称賛することを意味します。
例文 You have spent whole day to complete homework? Well done, come I clap for you. 君はあの宿題に一日かかったの?まぁ、よくできたこと。
Add oil
「Add oil」とは、誰かを諦めないように応援する意味があります。
例文 You ordered this king-size pizza and just 3 more pieces, add oil! 君がこのキングサイズピザ注文して、あと3ピースだけじゃん!がんばれ!
まとめ
シンガポールの英語Singlishいかがでしたか?英語を知っている人ほど、「え、何この英語?」と驚かれたのではないかと思います。
Singlishはまだまだ面白い英語がいっぱいありますから、また機会があれば第2弾、第3弾とお伝えしていきたいと思います。
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