現在、基礎英文法は11日目「be動詞の疑問文」まで用意されています。

【3つの特徴でわかる】スラングとイディオムの違い・早見表付き

イディオム

はじめに

英語の基礎が出来上がると、次に興味が出るのが活きた英語、スラングやイディオムです。 

ちょっとこじゃれた言い方や、かっこいい言い方、可愛い言い方、普通の英語とは違うからこそ、周りから「あれ?」と良い意味で注目を浴びるでしょう。

今回は、そんなスラングとイディオムのこんな疑問にお答えします。   

この記事では、こんな悩みがある方に答えます。

読者
読者

スラングって何?イディオムって何?

・どっちも知ってるけど、具体的にどんな違いがあるのかわからない

学校では両方使っていいの?

ビジネスの際にはどっちも使っていいの?

会社の大きなプレゼンでどっちも使っていいの?

マナブ
マナブ

このサイトでは

スラングとイディオムが知らない人にもわかるように成り立ちから解説します

・スラングとイディオムのそれぞれの特筆すべき特徴を3つ用意して、分かりやすく解説します。

・スラングとイディオムがどんな状況(シチュエーション)で使うのに適切か早見表で解説します。

   

スラングとは?

スラング(Slang)とは、ある特定のグループだけで用いる言葉です。

そのグループは、街や村などの社会的な大きなグループもあれば、より小さな階層や職業、年齢や性別などのグループで使われるスラングも存在します。

つまり、スラングはどこかの町だけ、学校の男子(女子)だけ、特定の仕事仲間だけなど様々なスラングが存在することがわかります。

 

スラングの特徴 その1 口語

スラングは口語、つまり話し言葉としてよく使われますが、書き言葉としては非常に少ないです。

これは、知っているスラングを辞書で探してみればわかるでしょう。スラングは様々な大小のグループで作られて維持されている言葉のため、辞書のように老若男女が見る辞書にまとめることはできません。

また、スラング自体が非公式な言葉とみなされていることも辞書に掲載されない理由の一つでしょう。

  

スラングの特徴 その2 新しい言葉が生み出される

スラングは、様々なグループの中で発展して維持されてきた言葉です。そして、今でも新しいスラングが生み出されていることもスラングの特徴の一つです。

スラングは特定のグループ内で作られて発展されるため、新鮮で力強く、カラフルで、刺激的で、ユーモラスな表現を見つけようとする試みから発展する傾向があります。

  

スラングの特徴 その3 暴力的・性的な表現も多い…けど

「スラング」と聞くとギャングなどの犯罪者が使っているイメージがありませんか?

確かにスラングは公然の場では口に出すのを躊躇するような言葉を他の言葉に置き換えて使う目的で発展してきたこともあり、性・暴力・薬物・犯罪・差別に関するスラングが多いことは紛れもない事実です。

しかし、それはスラングという言葉が発展してきた経緯であって、スラングを使っている人たちが必ずしも犯罪者というわけではありません。また、スラングを使う人々が社会的地位が低いというのも間違った発想です。

良いことも悪いことも、人々の間で進化を続けるスラングはある意味最も生命力に満ちた言葉なのかもしれません。

       

イディオムとは?

イディオム(Idiom)とは、使用法によって確立された単語のグループ。ただし、個々の単語の意味からは推論できない意味を持つ傾向が強い。

論より証拠ですが、「a piece of cake」というイディオムをご存知でしょうか?

日本語の直訳では、「一切れのケーキ」ですが、イディオムとしての意味は「超簡単」とか日本語のイディオムで「朝飯前」もしっくりくると思います。

「a piece of cake」も「朝飯前」も個々の単語だけで見るとまったく違いイメージですが、なぜか特定の単語でグループ化すると意味を成すのがイディオムです。 

   

イディオムの特徴 その1  口語だけじゃなく書き言葉

イディオムもまた口語でもよく使われるが、スラングと異なり書き言葉としても親しまれています

文学などでも多用されることがあり、もちろん辞書にも掲載されていることから、イディオムが正式な言葉として認知されている証拠です。

ただし、公式な場でのイディオムの多用は不用意な誤解を招くことがあるので、あまり使われません

  

イディオムの特徴 その2 単語から意味を推測できない

最初のイディオムの定義でも述べた通り、イディオムの最大の特徴はイディオムを構成する個々の単語からは意味を推測することがほぼ不可能ということです。

つまり、個々の単語の意味を知っていても意味がないため、特に英会話の中級者くらいからボディブローのように「あれれ?単語は理解しているのに、理解し合えてない気がする」モヤモヤした気持ちに襲われたりします。

そのため、状況に応じたイディオムは丸覚えしておいたほうがいいでしょう

   

イディオムの特徴 その3 ビジネス英語でも多用されるイディオム

スラングと異なりイディオムは英語のビジネスシーンで非常に多用されています。

イディオムではなくてももちろん同じことは伝えることが可能ですが、イディオムを使うことでより自然に、そしてより具体的に相手に言いたいことを伝えられます。

さりげない会話に自然にイディオムを入れることで、「お、この人は教養があるなぁ」なんて思わせることもできるかもしれません。

   

それぞれどんな状況で使えるのか?

スラングとイディオムの特徴やどんな風に使えるのかをお伝えしてきましたが、実際どんな状況(シチュエーション)に向き不向きなのかわかりにくいですよね?

以下の表はスラングとイディオムの特徴、そして実体験を元に書いた時と話した時にスラングとイディオム、それぞれどの程度適しているのかを表しています。

   

まとめ

スラングとイディオムの違いについてまとめます。

  • スラング
    • 口語である。
    • 新しい言葉がどんどん生まれる。
    • ちょっと危険な香りがするけど、実は違う。
  • イディオム
    • 辞書にも載ってて文学で多用される。
    • 個々の単語では意味不明だから、丸覚えが必須。
    • ビジネス用語として大活躍

スラングにはスラングの良さが、イディオムにはイディオムの良さがあるように、それぞれの言葉にも向き不向きな状況があります。適切な状況と相手に対してスラングもイディオムも使いこなせたら、もっともっと広い英語の世界が広がりますよ。

   

   

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